【この記事を書いた人】中田裕二
銀行員、不動産仲介、不動産投資の経験を通して、中古マンション売買に関するリアルな情報を発信。
710万円で購入した中古マンションを、4年後に900万円で売却した実績あり。(投資物件としての運用益も含めて利益は345万円に)
その経験を不動産会社は絶対に教えない中古マンションの正しい選び方としてお伝えしています。↓
不動産投資の一つに「ヤドカリ投資法」があります。
ヤドカリ投資法は「今まで住んでいた持ち家を賃貸に出し、自分は次の物件に引っ越す」ことを繰り返す投資方法。
不動産投資の「はじめの一歩」として注目されているヤドカリ投資法ですが、
- どうやってやるの?
- どのくらい稼げるの?
- リスクはないの?
など、疑問や不安はたくさんありますよね?
でも、やり方さえ覚えてしまえば、超簡単かつリスクの少ない投資方法です。
ヤドカリ投資法と認識していなくても、自然とやってしまっている人がいるぐらい簡単でリスクが少ないです。
この記事では、「ヤドカリ投資法」の特徴や概要、住宅ローンを使った方法、投資プロセス、選ぶべき物件の条件や収支シミュレーションなどを解説していきます。
ヤドカリ投資法に関する情報を網羅し、中立的な立場でお伝えしていきます。
ヤドカリ投資法とは?
ヤドカリ投資法とは、「今まで住んでいた持ち家を賃貸に出し、自分は次の物件に引っ越す」ことを繰り返す不動産投資法です。
名前の由来は、海辺に生息するあの「ヤドカリ」からきており、住処を転々とする様子が似ていることから名付けられました。
ヤドカリ投資法の考案者は、不動産投資家兼セミナー講師の束田光陽氏です。
(実際に名前を付けたのは、束田氏の奥様のようです。)
束田氏は、「年収400万円、貯蓄なし」のサラリーマンから「家賃収入2000万円、資産2億」までなった不動産投資のプロ。
現在はお金の教養講座で有名なファイナンシャルアカデミーで、「不動産投資スクール」のメイン講師をつとめています。
ヤドカリ投資法が一般的な不動産投資と違うのは、不動産を買ったら「最初に自分が住む」ということです。
不動産投資の場合、最初から人に貸すので、家賃が入らなくなればローンを返せなくなってしまいます。
しかし、ヤドカリ投資法であれば、最初は自分が住んでローンを返していくので、外的要因で返済できなくなることはありません。
そして、ローン返済が終わった後に賃貸に出すので、たとえ賃貸人からの家賃がもらえなくなったとしても、破産することがないのです。
このように、ヤドカリ投資法は一般的な不動産投資よりもリスクが低い投資法なのです。
ちなみに、私が束田氏に出会ったきっかけは、ファイナンシャルアカデミーの「お金の教養講座」に参加したことです。
セミナーの時間は4時間と濃く、お金についての考え方が180°変わります。
このセミナーがきっかけで「自分には不動産投資が向いている」ことがわかりました。
興味がある方は一度参加してみてください。
ヤドカリ投資法の4つのメリット
ヤドカリ投資法は、不動産を使って安全かつ簡単に資産運用ができる方法です。
それを裏付ける、下記の4つのメリットをご紹介していきます。
- 家賃を節約できる
- 資産形成に有利
- 貯金なしでも始められる
- 物件を自由にカスタマイズできる
1.家賃が「節約」できる
ヤドカリ投資法では、賃貸物件に住むのではなく、持ち家として不動産を購入して住むので、家賃を払わずに済みます。
その分のお金を貯めることができるので、通常よりも貯蓄の増え方が加速します。
こう話すと、「でも、家賃はなくても、住宅ローンの毎月返済があるでしょ?」と思いますよね。
確かに、毎月返済をしていると、家賃と同じで「お金を支払っている」という感覚になると思います。
でも、住宅ローンの返済が終われば、あなたには「不動産」が残ります。
その不動産が仮に購入時と同額で売れたとすれば、「住宅ローンで払ってたお金が戻ってくる」ことになりますよね。
つまり、あなたは住宅ローンを利用して「お金を不動産に変えただけ」であって、損も得もしてないのです。
しかし、「賃貸」に住んでいたらどうでしょう?
支払ったお金は、知らない大家さんの貯金になるだけで、あなたには何も残りません。
このように、ヤドカリ投資用の不動産を住宅ローンで購入することは、「不動産」という貯金箱に「住宅ローン返済」をいう形でお金を貯金しているということなのです。
2.「資産形成」に有利
ヤドカリ投資法は、数ある資産運用方法の中でも、有利にお金を増やすことができます。
なぜなら、「他者のレバレッジ」が使えるからです。
他者のレバレッジとは「他人が自分の通帳に貯金してくれる」ことを意味します。
例えば、2000万円で物件を購入。
その後、ヤドカリ投資法によって自分が住んでいた物件を賃貸に出せば、自分が大家となり家賃を受け取れるようになれます。
もし、住宅ローンを完済していれば、入ってくる家賃はすべてあなたの貯金になります。
東京23区だと「月10〜20万円」、東京郊外でも「月5〜6万円」の家賃が取れます。
一方、2000万円を定期預金で運用すると「年利0.02%程=年間4000円=月々約333円」の利息しか取れません。
ヤドカリ投資なら「5〜10万円」のお金が受け取れるのに、定期預金ではたったの「333円」。
ヤドカリ投資法がいかに大きな可能性を秘めているかがわかりますよね。
ヤドカリ投資法は、資産運用の方法としても優れているのです。
3.「貯金なし」でも始められる
ヤドカリ投資法は、上手く条件がそろえば貯金がそれほどなくても始められます。
条件とは、住宅ローンを使って「諸費用まで借りること」です。
銀行の中には、住宅購入に必要な諸費用まで融資してくれるところがあります。
メガバンクなら、
- 三菱UFJ
- みずほ
- 三井住友
- りそな銀行
が取り扱っています。(地方銀行も取り扱うところが多いです)
金利は若干高めに設定されますが、あまり大きい物件価格を狙わないヤドカリ投資法であれば、金利の影響は少ないです。
諸費用ローンを使って自己資金なしで住宅を購入し、自分が住めば不動産に貯金することになります。
賃貸に出せば入居者が勝手に「家賃支払い=あなた資産形成」をしてくれますね。
貯蓄をする余裕がない方は、諸費用ローンを利用したヤドカリ投資法でお金を貯めていくことができます。
(参考記事:中古マンションの住宅ローン審査基準は?築年数と借入期間の関係は?)
4.物件を自由に「カスタマイズ」できる
ヤドカリ投資法では、持ち家として物件を購入するところからスタートします。
ですから、その物件を自分の住み心地の良いように、自由にリフォームできます。
賃貸だと、不便なところがあっても物件は大家さんの所有物なので、勝手にリフォームすることができません。
仮に、大家さんの了解をとってリフォームしたとしても、ゆくゆく自分は出ていくので、リフォームにかけた費用はムダになってしまいます。
しかし、持ち家にリフォームすれば自分が気持ちよく住めますし、賃貸に出しても、入居者へ優良物件を提供することにつながります。
リフォームは家賃アップにつながることも多いので、さらなる収益増加が期待できます。
ヤドカリ投資法の4つのデメリット
ここまで聞くと、良いことだらけのヤドカリ投資法ですが、もちろんデメリットやリスクも存在します。
ヤドカリ投資法を行う上で把握しておくべき4つのデメリットをご紹介しておきます。
- 長期投資であること
- 家賃滞納リスク
- 災害リスク
- 金利上昇リスク
1.「長期投資」であること
ヤドカリ投資法で資産運用を考える場合は「長期的な目線」が必要です。
ヤドカリ投資法の収入源は「入居者からの家賃」なので、月々入ってくる金額が決まっています。
入居者をつける前に自由に家賃設定を調節できますが、周辺の家賃相場よりも高いと入居者がつかなくなるので、運用効果を上げるにも限度があります。
これが、ヤドカリ投資法を含めた不動産投資全般が「ミドルリスク・ミドルリターン」と言われている理由です。
株やFXのように、短期間で一攫千金を狙えるような「ハイリスクハイリターン」ではありません。
なので、ご自身の目標や向き不向きによって、ヤドカリ投資法が自分に適している方法なのかしっかり判断する必要があります。
2.「家賃滞納リスク」がある
ヤドカリ投資法の主な収入源は「入居者からの家賃」です。
ですから、入居者が家賃を払ってくれなくなったら収入は途絶えます。
家賃が途絶える主な原因は、入居者の「就業環境の悪化」や「怠慢」が多いです。
その場合、本来なら大家である自分が家賃督促する必要があります。
しかし、今ではそういった面倒ごとは「管理会社」を雇って代行してもらうのが一般的です。
管理会社に支払う費用は、一般的に「家賃の5%」程度です。
管理会社は入居者対応のプロです。
優秀な管理会社に任せることが、ヤドカリ投資法での家賃滞納リスクを回避する最良の方法です。
(参考記事:マンション投資における管理会社の選び方)
3.「災害リスク」がある
ヤドカリ投資法は、実際に不動産という「モノ」を扱います。
ですから、不動産そのものに損害があると、ヤドカリ投資法を継続できず、収益を上げられなくなります。
損害の代表的なものは「災害」です。
主に、「火事、地震、落雷、水害」などがあります。
ヤドカリ投資法は、株やFXのようにデータのやりとりではありませんから、災害リスクをカバーしておく必要があります。
災害リスクの回避に必ず利用されているのは「火災保険」です。
現在の火災保険は、火事や地震などの災害による修復補償だけでなく、それに伴う家賃滞納もカバーできる商品もあります。
ヤドカリ投資法を行うのであれば、火災保険の検討は必須です。
火災保険を検討する場合は、「火災保険一括見積もりサイト」を利用しましょう。
店舗に1件ずつ訪問して火災保険の見積もりを取るのはもはや時代遅れです。
私がたくさんのサイトを使った中でも最も優れていて、実際に多くの利用者がいるのは価格.comの火災保険一括見積もりでした。
火災保険は安全にヤドカリ投資を行うためには欠かせないツールです。
(参考記事:【中古マンションの火災保険】相場比較やおすすめの選び方等を解説!)
4.「金利上昇リスク」がある
「金利上昇リスク」は、住宅ローンを使ってヤドカリ投資法をするなら把握しておくべきです。
住宅ローンで「変動金利」を選択した場合、今後金利が上がって返済額が増えてしまう可能性があります。
変動金利は、あらゆる金利の中でも「一番低い金利」です。
支払う利息も安くなるので、住宅ローンを組む方には魅力的な金利。
ただ、金利が上昇して毎月返済額が増えると,資産となっていたものが一瞬にして負債になることもあり得ます。
このリスクを回避する方法として、住宅ローンを使う場合は「固定金利」も検討しておくことです。
固定金利であれば、今後金利が変わる心配はないので、想定通りの利益を獲得し続けられます。
一般的に固定金利は変動金利よりも高いですが,高額の物件を狙わないヤドカリ投資法であれば、金利が少し高くても影響は少ないです。
変動金利か固定金利かについては一長一短あります。
ヤドカリ投資法を行うつもりであれば、金利選択は慎重に進めましょう。
ヤドカリ投資法の3つの方法とそのプロセス
ヤドカリ投資法を行うには、主に3つの方法があります。
- 住宅ローンを使う(完済後)
- 住宅ローンを使う(返済中)
- 現金一括
ここでは、ヤドカリ投資法の2つの方法とその具体的なプロセスについて紹介していきます。
1.「住宅ローン」を使って物件を購入していく方法(完済編)
住宅ローンを使ったヤドカリ投資法(完済編)の方法について、プロセスは以下の通りになります。
- 不動産投資の基準(収益性・需要)で物件を見つける。
- 見つけた物件を住宅ローンで購入する。
- 自分で住む。
- ローンを完済してから2軒目の物件を探す。
- 住宅ローン(または現金、他のローン)を使って購入。引っ越し。
- 今まで住んでいた物件を賃貸に出す。
上記の方法は、住宅ローンを完済してからまた住宅ローンを使って物件を買い進めるという正規の方法です。
しかし、住宅ローンを完済してからでないと次の物件を購入できないので、次に説明する「返済中編」に比べたら投資スピードは落ちます。
とはいえ、この方法が最もリスクが少ないので、「初心者」や「住宅購入のついでに資産運用をしたい」という方には向いています。
2.「住宅ローン」を使って物件を購入していく方法(返済中編)
住宅ローンを使ったヤドカリ投資法(返済中編)の方法について、プロセスは以下の通りになります。
- 不動産投資の基準(収益性・需要)で物件を見つける。
- 見つけた物件を住宅ローンで購入する。
- 自分で住む。
- 住みながら(返済中)に2軒目の物件を探す。
- 住宅ローン(または現金、他のローン)を使って購入。引っ越し。
- 今まで住んでいた物件を賃貸に出す。
注意点としては、住宅ローンは原則、「“返済中”に他人へ住宅ローン対象物件を貸し出してはいけない」というルールがあることです。
ですから、本来は住宅ローンを使って物件を何件も買い進めることはできません。
もし、住宅ローン対象物件を貸していることが銀行にばれてしまった場合、最悪銀行から一括返済を迫られる可能性があるので注意が必要です。
しかし、下記3つの条件があれば、「2つ目の住宅ローン」を使うことができます。
- 引っ越しをする正当な理由がある
- 1つ目の住宅ローンが「フラット35」である
「引っ越しをする正当な理由の具体例」としては下記の通りです。
- 「転勤が決まり家を離れなければならない。今の自宅は賃貸に出して返済したい」
- 「家族が増え、手狭になったので広い家に引っ越したい。今の自宅は賃貸に出して返済したい」
- 「(引っ越し先に住んでいる)家族のそばに住まなければならなくなったので……」
とはいえ、認める銀行と認めない銀行がありますので,進めるには都度確認が必要です。
また、住宅ローンが「フラット35」なら再度住宅ローンの取り組みが可能です。
フラット35は住宅ローンの1つですが少し特殊で、返済中に購入物件を貸出をしてもOKという特別ルールがあるのです。↓
ご事情によらず住所変更届のみをご提出いただくことにより転居ができるようにしました。これにより、住宅に入居いただいた後に、所得の低下によって返済が困難となった場合に所得が回復するまでの間融資住宅を賃貸し、その賃料収入により返済を継続することも可能となりました。
(引用元:「フラット35「金融円滑化への取組について」)
要するに、「購入した物件をいきなり人に貸してはいけませんが、居住後であれば’’住所変更’’をするだけで賃貸を認めます」ということです。
と言っても、「所得の低下によって返済が困難になった場合……」という限定条件が気になりますよね。
そこで、知り合いのフラット35に問い合わせたところ、「収入が減少したことを書面等で直接確認することはない」との回答でした。
ということは、実質的にはどんな理由であろうと賃貸は可能で、賃貸に出した後も問題なく返済できていれば問題ないということです。
よって、個人的には、ヤドカリ投資法を行う際の1件目の物件は「フラット35」で購入することをおすすめします。
今ではネットでフラット35の事前申込みを済ませるのが一般的です。
もし狙っている物件があるなら、既にローンが通ってることを不動産会社にアピールして、売買を有利に進められるよう、審査を済ませておくべきです。
【注意】
住宅ローンの条件は頻繁に変わりますので、取り組む際はご自身でも直接確認を行なってください。
3.「現金一括」で物件を購入していく方法
現金購入でヤドカリ投資法を行う方法は、下記の流れで進めていきます。↓
- 不動産投資の基準(収益性・需要)で物件を見つける。
- 見つけた物件を現金で購入する。
- 貸す前に自分で住む。
- 住みながら2軒目の物件を探す。
- 2軒目の物件を現金購入。引っ越し。
- 今まで住んでいた物件を賃貸に出す。
現金購入でのプロセスで、特別な注意点はありません。
現金で物件購入で進めるので、住宅ローンを使った場合と比べて、利息の支払いがない分、お金の貯まり方は早いです。
ただ、物件を購入する資金を貯めるのに時間がかかるのと、手元資金が枯渇する恐れがあるので,慎重に進めていく必要があります。
ヤドカリ投資法を成功させるために狙うべき物件
ヤドカリ投資法で狙うべき物件は、自分の好みで選んではいけません。
あくまで投資家目線で物件を選ぶ必要があります。
ここでは、その物件の主な条件について解説していきます。
- 狙う物件形態
- 賃貸需要のある物件
- 売却で損しない物件
物件の形態は?
ヤドカリ投資法で狙うべき物件の形態は、下記の2種類です。
- ワンルームタイプ
- ファミリータイプ
1.ワンルームタイプ
ワンルームタイプは、「1R〜1DK」の単身世帯用のマンションです。
主な特徴としては、価格が安いということです。
300万円前後で購入できる物件もあるので、資金が少ない人でも始められます。
ワンルームタイプを狙うのであれば東京で購入しましょう。
東京であれば、上京してくる学生や新社会人がターゲットとなり需要が多いので、空室が出にくくなります。
ただし、ワンルームタイプは住宅ローンを使って物件を購入することができません。
よって、ワンルームタイプは、現金購入できる人か、ちゃんとした投資ローンを利用する人向きの物件と言えます。
2.ファミリータイプ
ファミリータイプは、「1LDK〜3LDK」あたりの家族世帯が住む用のマンションです。
主な特徴としては、長く住んでもらえるということです。
ワンルームタイプですと、学校卒業や結婚のタイミングなどにより、早い期間で退去されやすい傾向にあります。
しかし、ファミリータイプであれば、転居をともなうイベント事は過ぎているので退去が発生しづらいです。
狙う地域は、東京ですと中古でも価格が高いので「郊外」がおすすめです。
ファミリータイプは住宅ローンを使って購入できるので、資金がない方でも始められます。
逆に考えると、売却するときにも住宅ローンを使って買ってくれる人がいるので、手放しやすいとも言えます。
破綻リスクは低いほうが良いという方は、ファミリータイプでのヤドカリ投資をオススメします。
賃貸需要がある物件を狙おう
ヤドカリ投資法では、入居者が付き、家賃が入ってこなければ収入はありません。
ですから、賃貸物件として需要のある不動産を選ぶ必要があります。
細かい条件はたくさんありますが、特に確認したい条件は下記の3つです。
- 駅徒歩10分圏内(大きい駅であれば15分圏内も可)
- 周りに嫌悪施設がない
- 物件が魅力的である(バストイレ別、日当り良好、角部屋など)
特に「駅徒歩10分圏内」は賃貸需要を大きく左右しますので、必ず確認してください。
希望条件は、不動産をネットで探す際のチェック項目になりますので、事前にまとめておきましょう。
売却で損をしない物件を狙おう
ヤドカリ投資法で一番重要なのは、不動産を売却するときに損をしないことです。
最終的に売却で損を出してしまうと、今まで得た利益がふっ飛んでしまうからです。
売却で損をしないためにクリアしておきたい条件は下記の2つです。
- 底値に近い価格で購入する
- 利回り10%以上で運用しておく
1.底値に近い価格で購入する
ヤドカリ投資法において、不動産を「底値で購入する」ことは超重要です。
相場よりも高い価格で購入してしまうと、売却時に価格が大きく下がり、損失が大きくなります。
最悪のケースは、住宅ローンが残っている場合で、売却金額がローン残高に届かず不動産を売ってもローンだけが残ってしまうこと。
上記のリスクを避けるために、不動産購入時は底値に近い価格で買うよう値引き交渉しましょう。
中古マンションの相場価格を正しく読む方法と、中古マンションの値引きを成功させる方法について紹介した記事があるので、参考にしてみてください。
また、当サイトでは「資産性中古マンション購入法」というコンテンツを提供しています。
この購入法には、私が実際に710万円で購入した物件を、900万円で売り抜き、200万円の利益を獲得したノウハウが詰まっています。
景気や市況に関係なく、中古マンションの本来の価値を見極めて購入する方法です。
あなたが物件購入において、将来売却することになっても高く売れる可能性のある物件、つまり「資産」を掴むお手伝いができると自負しています。
気になる方はのぞいてみてください。
物件の目利きをして「底値」で購入するのがポイントです。
2.利回り10%以上で運用しておく
ヤドカリ投資法でを行うなら、「利回り10%」の状態で運用したいです。
利回りが二桁だと、そのままオーナーチェンジ物件として投資家に売却しやすくなるからです。
「利回り」とは、物件価格に対する家賃の割合です。
例えば、物件が「1000万円」の場合、家賃が「年間100万円(月約83,400円)」であれば利回り10%です。
地域によって多少の違いはありますが、首都圏であれば、利回り10%以上あれば投資家の目に引っかかりますので、安心して売却できます。
この利回りを達成するために、購入時には物件価格と家賃相場のバランスを確認しておきましょう。
ヤドカリ投資法ってどれくらい儲かるのかシミュレーションをしてみた!
ヤドカリ投資法は実際どのくらいの収益が上がるのでしょうか?
ここでは実際にあった物件を用いて、ヤドカリ投資法のシミュレーションをしてみます。
【物件の概要】
- 3DKのマンション一室
- 価格は700万円
- 東京郊外のJR某駅から徒歩5分
- 築年数は29年
- 管理費・修繕積立金合計 13,000円
- 家賃相場は68,000円
- 管理会社に管理を頼んだ場合の費用3,400円(家賃×5%)
上記の物件を住宅ローン(35年返済、金利1.0%)で購入したと仮定します。
計算すると、住宅ローンの毎月返済額は「19,759円」です。
以上を踏まえて、いくらの黒字になるか計算してみます。
家賃収入 :68,000円
ローン返済:19,759円(ー)
管修合計 :13,000円(ー)
管理費用 : 3,400円(ー)
−—————————————
収支合計 :31,841円(+)
上記の物件でヤドカリ投資法をした場合は、毎月約3万円の利益が出る計算となりました。
毎月3万円の収入があったら、家計的にはかなり助かりますよね。
今回は物件価格が小さいので、毎月3万円の利益に留まりましたが、物件価格と家賃の規模が拡大すれば、得られる収益も拡大します。
尚、収益が上がった場合は税金が取られますが、この計算では省略しています。
実際にヤドカリ投資法の収支計算をする際は、税金が取られても収支がプラスになるかを必ず確認してください。
ヤドカリ投資法やその他不動産投資で失敗する人は、税金を支払うまでの計算を怠っている人がほとんどです。
税金まで計算できる「マネログ」というツールがあるので、収支計算の際は必ず利用してください。
会員登録が必要ですが「無料」で使えます。
ヤドカリ投資法で儲かったお金はどうする?
ヤドカリ投資法で儲かったお金は、できれば浪費せず、次の資産運用の種銭にしたいです。
儲かったお金を浪費してしまうか、次の資産運用に回すかで、後に残る資産に大きく差がついてきます。
ここでは儲けたお金を活かす2つの方法をご紹介します。
- 繰上返済をする
- 物件購入の準備資金として貯蓄しておく
1.繰上返済をする
ヤドカリ投資法を行う際、住宅ローンを使って物件を購入しているなら、儲かったお金は繰上返済にあてましょう。
1件目の賃貸物件から入ってくる家賃を、今住んでいる2件目の住宅ローンに対して繰上返済をすることで、返済スピードが2倍に加速します。
住宅ローンがなくなれば破産リスクがなくなりますし、3件目の物件購入で再度住宅ローンを使うことができます。
3件目でも同じことをすれば、返済スピードは3倍になります。
上記を繰り返せば、雪だるま式に資産を拡大させていくことができるのです。
2.物件購入の準備資金として貯蓄する
ヤドカリ投資法ではなく、一般的な不動産投資を行うための準備資金として貯蓄しても良いです。
不動産投資では、ほとんど不動産投資ローンを使って購入を進めていきますが、自己資金がないとほとんど融資してくれません。
自己資金の準備資金として、ヤドカリ投資法で得たお金を貯めておくのです。
そこから、一棟アパートや一棟マンションへと不動産を拡大させることができます。
【まとめ】ヤドカリ投資法は誰でも始められる不動産投資法
ヤドカリ投資法を含めた不動産投資に対してなかなか一歩を踏み出せないのは、知識やノウハウを十分に身につけられていないからです。
不動産投資の正しい知識が身についていなければ「魅力」も「リスク」もわかりませんよね。
「なんか危なそう」と思ったり「本当にやる価値あるのかな?」と思ったりして、いつまでも前に進めないのは当然です。
ヤドカリ投資法に関して言えば、「自宅購入の延長線上」でできるぐらい簡単です。
自宅を買うときにちょっとした工夫をするだけで、後に残る資産に大きな違いが出ます。
そのちょっとした工夫から、不動産投資のはじめの一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?
ヤドカリ投資法に興味があるなら、この記事で大枠をつかんでみてください。
あとはプラスαで不動産投資に関する知識を深めてみてください。
私は不動産投資を、ファイナンシャルアカデミーの「不動産投資スクール」で学びました。
不動産投資スクールでは、ヤドカリ投資法を考案した束田光陽さんがメインで講師を務めており、不動産投資を体系的に学べます。
不動産投資を学びたいと思うなら、ここ以上にしっかり学べる場所はないと言っても過言ではありません。(他だと詐欺まがいのものもありますし)
受講料は30万円ほどで、受講期間は2年です。
1ヶ月1万円弱と考えたら、安い投資ではないでしょうか?
といっても、「とっかかりにしては高すぎる・・・」と思いますよね。
私も最初は思いました。笑
そこで当サイトでは、「資産性中古マンション購入法」というコンテンツを提供しています。
この購入法には、私が実際に710万円で購入した物件を、900万円で売り抜き、200万円の利益を獲得したノウハウが詰まっています。
景気や市況に関係なく、中古マンションの本来の価値を見極めて購入する方法です。
不動産投資スクールで学んだ要素も自分流にアレンジして含めているので、ヤドカリ投資のとっかかりとして勉強したいと思っている方に適した教材となっています。
気になる方はのぞいてみてください。
この記事が、ヤドカリ投資法を知るための情報提供記事として、あなたの役に立てたら幸いです。
【実録&証拠あり】「たった3,520円」で学べる“不動産会社は絶対に教えない”中古マンションの正しい選び方を公開!
「この物件、本当に買って大丈夫?」
「部屋は気に入ったけど、本当にローン返済していける?」
「業者におすすめされたけど、騙されてない?」
不動産購入は価格が大きい分、不安も大きいですよね。
でも世の中には、その不安が的中して、家を買った後に「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔する人がたくさんいます。
後悔する人に共通しているのは、「良い物件の選び方がわからず、不動産会社の言いなりになってしまう」こと。
だから私は、優良物件の正しい選び方を学ぶことに全精力を注ぎました。
その結果、2015年に「710万円」の中古マンションを購入。↓
そして、この物件を2019年に「900万円」で売却できました。↓
単純計算で「190万円」の売却益を得ることができました。
加えて、「投資物件」だったので、運用益も入れて「345万円」が手元に残りました。↓
しかも、所有していた4年間に退去は一度もありませんでした。
このような結果が得られたのは、不動産会社は絶対に教えてくれない「中古マンションの正しい選び方」を学んだからです。
ですから、不動産購入に対して不安を抱えているあなたへ、
- 将来も資産になる物件
- 快適に住める物件
- 金銭的不安のない物件
の選び方をお伝えします。
実体験に基づいた「正しいノウハウ」を学ばないかぎり、良い物件はいつまでも見つかりません。
少しでも興味があれば、「たった3,520円」で学べる“不動産会社は絶対に教えない”中古マンションの正しい選び方の詳細を一度のぞいてみてください。↓